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エピローグ(さよならメキシコ)
2007年11月08日(木) 23:13
プエブラを発って、再びメキシコシティへ。この旅行記もこれでようやく最終回を迎えることとなった。
さよならポポカテペトル。ちょっと富士山っぽい
プエブラからバスでメキシコシティへ向かう。翌朝の飛行機で帰るのだ。
メキシコ最終日は、期せずしてちょっといい宿になってしまった。
このくらいで普通だろうというご意見もいただいた
翌朝の飛行機が午前7時前の出発、となると5時前後には空港に着いておきたい。それだと地下鉄の始発よりも早いので、空港まで歩いて行けるところに宿をとったというわけだ。1人1泊500ペソ(約5500円)。
これが500ペソの実力だ、と思ったポイントをいくつか。
- レストラン併設で、ルームサービスがある
- エレベーターがある
- ソファーっぽい椅子がある
- テレビがでかい、しかもパナソニック
- 箱ティッシュが置いてある
こうしてリストアップしてみると、どれも普通だ。でも個人的にはちょっとした贅沢を味わった気分になった。安いな俺。
このあと、再び地下鉄で中心街へ。初日に宿泊していたところからは1kmほど離れた場所だが、高層ビルや高級レストラン・高級ホテルなどが建ち並ぶエリアだ。
とてもメキシコとは思えぬ洗練さ
まあ、何があったというわけでもない。昼飯を食って、ネットカフェに入って、というくらいで、もう写真も撮ってない。しかも、旅も終盤、手持ちの現金が400ペソを切っていた。これだと高級エリアで楽しむにはちょっときつい。いろいろ言い訳をしているが、要は来ただけで特に何もしなかったということだ。次はたくさんお金もって来たい。
着地点がわからなくなってきたので、離陸します。
また来るよ
おみやげをかいに
2007年11月08日(木) 00:40
この記事のタイトルは、新見南吉『てぶくろをかいに』へのオマージュ。しかしあの名作もメキシコで読んだら気分が出ないと思う。
さてプエブラ最終日。エル・パリアン(El Parián)という、土産物店が集まる観光客向け市場へ行ってきた。
この日も天気がよくてね。
青空と町並みのコントラストに目を奪われる
メキシコならではの色彩
個人的に買ったものは、ガラス細工のサボテンが中に入っているテキーラグラスと、唐辛子のピクルス瓶詰。あと、コーヒーカップで縦半分に切った形(上から見ると半月形)になっていて、裏に「カップ半分のコーヒーを頼んだんでしょう!」と(スペイン語で)書いてあるのがあって、これはネタになるかな、と思ったのだが、考えてやめた。今冷静に考えてみるとそんなに面白くない。
疲れていたせいか、写真を撮ってないので絵で説明
観光地独特の浮かれた雰囲気にやられていたんだろう。これだけ天気がいいと、何でも楽しそうに見えてしまうから困る。
たとえ手をちょん切られていたとしても楽しそうに見えてしまう
チョルーラ+遺跡
2007年11月05日(月) 01:00
チョルーラは、プエブラから西へバスで20〜30分ほどの場所にある町。人口150万人近いプエブラに比べると、だいぶ静かでのどかな感じがする。新宿から阿佐ヶ谷あたりまで来たようなイメージだ。
それにしても空が青いぜ
人けがあまりないのは、日曜の朝だから。この写真の場所から10分ほど歩くと、古代都市の遺跡がある。
ほんとにすぐそこ。てっぺんに建つ教会を目指して歩いていけばよい
だが。
明らかに行き過ぎた
地図の読めない男、本領発揮である(参考記事)。言い訳になりますが、ガイドブックにはプエブラの地図はあっても、チョルーラの地図は載っていなかったんですよ。そうなんですよ。ひどい話でしょ。
入口がわからなかったので周りをぐるっと一周してみた。うっかりサッカーの練習場なんかに入りそうになってしまった。上の写真で、教会の下に見える黄色い壁の建物(療養所らしい)の手前で坂を登るのが正解。
相変わらず空の青さが目にしみる。さて、遺跡内に入って最初に見える階段はピラミッドの裏手から教会へと続いている。
階段を登っていかれる敬虔な方々
日曜だから教会で礼拝なんかをやるのでしょうな。俺はキリスト教徒ではないので、ここはスルーして直接遺跡のほうへ向かうことにした。
無宗教な方々
このあたりは紀元前から人が住んでいた歴史ある都市。遺跡自体はトラチワルテペトル(Tlachihualtépetl)とも呼ばれている。世界遺産には指定されていないようです(詳しいことは専門家にご相談ください)。
※参考: Wikipedia: Zona arqueológica de Cholula
何と日曜は入場無料とのことでした。まぐれ当たりだが日曜に来てよかった。
ポポカテペトル山(Popocatépetl)を遠くに望む。アルプスの少女とか出てきそうな雰囲気すらある
天気は最高。日差しが強くて暑いが、写真はきれいに撮れる。
白い花が一面に咲き乱れる
丘の上の教会を見上げてみる
テノチティトラン(参考記事)と同じように、ここでもスペイン人が征服後にピラミッドを潰して上に教会を建てたそうだ。そういう場所は、俺が知らないだけでメキシコ各地にたくさんあるのかもしれない。
祭壇の広場。このあたりで手を叩くと、反響音が鳥の声のように聞こえる仕掛けになっている
ピラミッドの西側へ
この写真右側に写っている建物は、高さ12mくらいだろうか。登れるように整備されている。
やっぱり登ってみる。教会のほうが間違いなく見晴らしがいいんだろうな、と思いつつも
もうひとつ高さが足りない感もあるが、なかなかの眺め。これは南側
西側。山に雲がかかり始めた
遺跡の規模は小さめだ(遺跡の面積の大半がピラミッドだということを考えるとでかい)が、天気がよく、緑もきれい、花もきれい、そして無料開放日、ということでかなりお買い得感があった。世界遺産ではないが、プエブラからであればすぐ行けるので、興味のある方にはぜひお勧めしたい。
見下ろす。下りるとき、町のほうで何のお祝いだか祝砲を撃ち始めたので転げ落ちそうになった
プエブラ再訪
2007年11月04日(日) 17:56
プエブラ州プエブラへ。クエルナバカからバスで3時間少々だが、140ペソ(約1540円)もかかった。メキシコシティからのほうがアクセスがいいらしい。
3年半前にもここに来たのだな。しかし。
こんなだったっけ
前に来たときは体調があまりよくなかったので、町並みとかあまり覚えていないのだ。
ランドマーク的な建物(州庁舎)。こういうのは絶対見てるはずなのだが
3年の間にプエブラも変わった、ということにしておきたい。
空が青いぜ
改めて、新鮮な気持ちで
鶏だ
見て回りたいと思う。
市場だ(みんな工事中の砂利道で店出してた)
これが一応、最後の目的地。いつまでたっても終わらない旅行記と思っていたが、ようやくゴールが見えてきた。
今回の宿: Hotel Virrey de Mendoza
シングルで1泊250ペソ(約2750円)。部屋もきれいだし、立地条件もいいのでかなりお買い得だと思う。中庭や内装にも気を遣っている感じだった。強いて気になるところを挙げるとすれば、防音が今ひとつしっかりしていないというところか。隣室が深夜まで盛り上がっていたりすると辛いかもしれない。
ちなみに、"Virrey de Mendoza" で検索してトップに来るのはミチョアカン州モレーリアというところにある、同名の超高級ホテルです。気になる方はそちらもどうぞ。
世界のバス窓から
2007年11月04日(日) 16:36
セクシーな山
カカワミルパの洞窟
2007年11月03日(土) 13:18
タスコを一通り散策して、まだ若干時間があったので、ガイドブックをめくってみたら近くに鍾乳洞があるという。教会があったり、ダンジョンみたいな遺跡があったり、ピラミッドがあったり、洞窟があったり、メキシコは何だかドラクエの世界みたいだ。そこでこの記事のタイトルもドラクエっぽく書いてみた。「の」を入れただけだが。
ということで、カカワミルパという名前のその洞窟まで行ってみた。ドラクエと違って洞窟までバスが出ている。所要時間は1時間弱。
ものすごく、森の中だった
東京で生まれ育った人間としては、こういうのを見るとくらくらしてしまう。「この中に一人で取り残されたら、助けが来るまでどうやって生き延びようかな…」とか考えてしまうのだ。でも今まで一度もそういうサバイバル経験をしたことはない。
なお、申し遅れたが、バスは洞窟の入口前まで来ているのではなく、ちょっと手前の坂の上にあるバス停で止まって客を降ろす。ここからタクシーに乗れ、と言われるのだが、乗ったら2分もしないうちに着いてしまってびっくりした。日本人なら普通に歩いて行く距離だろう。これって、バス会社とタクシー運転手の策略じゃないか。
案内板。カカワミルパというのはナワトル語(先住民の言葉)で「ピーナッツを栽培する場所」という意味なのだと書いてあった。そういえばピーナッツはスペイン語でもカカワテ(cacahuate)だ
岩に絡みつく木の根。土もないような場所でよくこんな巨木に成長できるもんだと感心
ケーブルに体を結びつけて谷を渡っているようです
「カコミストレがいる!」という声が聞こえた。見ると岩の上にアライグマのような白っぽい毛皮の動物がいた。案内板の左下に写真が載っているやつだ。cacomiztle というらしい。
洞窟に入らないでこの近辺で自然観察していても面白いかな、とも思う。しかしもうチケット買ってしまったし。
行きますか。
潜入します。再び日の光を浴びるのはいつのことか
ここでは陽気なガイドさんの案内に従って、変わった形の岩を見て楽しむ、というのが趣旨だ。だからスペイン語がわかることと、メキシコのジョークのセンスがわかることの両方が要求される。
解説する人と聞き入る人たち
周りの客はみんなメキシコ人で、みんな友達同士・カップル・家族連れなどで来ている。日本人一人旅の客は、やや浮いていた。でもいいんだ。そんなのは今に始まったことじゃない。
移動する人たち
洞窟はでかい
閉所恐怖症として知られている俺がどうしてここに行く気になったかというと、でかいから。大人1人がやっと通れるくらい、とか、屈まないと入れない、とかだったら絶対に行かなかったと思う。
上の写真だが、天井まで20〜30mはあるだろうか。この大きさになるまで8500万年かかったと推定されているそうだ。カップヌードルを作る時間で言うと、およそ15兆個分だ。
光を当てると、愛し合うカップルの影絵になる岩
光を当てる角度を変えると、カップルの後ろにもう一人の影が現れる。ガイド「これは姑です」。メキシコ人客爆笑
というようなノリで進んでいく。
ガイド「象の横顔です」 客1「何の顔だって?」 客2「象だって」
ガイドの声は洞窟の反響と他の客の話し声に重なって聞き取りづらい。俺が後ろのほうにいたせいもあるかもしれないが。スペイン語の上手な人と一緒に行くことをお勧めする。
ガイド「とうもろこしです。上にもとうもろこしがあります。上のはマヨネーズ味で、下のはチーズとチリソース味」。客爆笑
結構長いので、途中で飽きたら勝手に帰ってしまってもいいようです。ちなみに料金は40ペソ+国立公園入域料20ペソ加算。
外の崖もかっこいいよ
タスコ!
2007年11月02日(金) 00:51
昨夜は画像をアップロードするサーバーに傷害があったらしいです。ところでもう11月だ。
さて、クエルナバカから南西にバスで2時間弱行ったところに、かつて銀山で栄えたタスコという町がある。タコスではない。タスコ。今回はそこへ行ってみた。
バスは52ペソ(約570円)。Turistar Sur というバス会社のチケットブースの人は、メキシコにしてはびっくりするくらいの迅速な応対で発券してくれた
この日は朝から雨模様だったが、ほとんど誰も傘をさしていなかった。ベラクルスに行ったときは初日にものすごい雨が降ったが、あのときも傘をさしている人は少数派だった。ついでに言うと、傘を売っているところも見たことがない。郷に入りては郷に従え、ということでもないのだが、小雨の中、俺も傘をささずに出かけた。
井上陽水の「傘がない」なんかをBGMにするとよいかもしれない。昔、松山千春がこの曲を評して「傘がなかったら買えばいいじゃん」と言っていた、とタモリが「いいとも!」で話していた。俺は北海道の人があまり傘をささないと聞いたことがあったので、この曲は北海道が舞台なんじゃないか、と言ったら、北海道出身者に「傘くらい持ってる」と一蹴された。そりゃあそうだ。なお、この北海道出身者というのは松山千春のことではない。
今ものすごく関係ない話をしている。
着く頃には雨はやんでいた。重要なのは、タスコの町は急な坂が多く、雨で道が濡れているときは滑りやすくて危険だ、ということだ。
こんな坂。遺跡かここは
もう一つの問題は、こういう斜面に広がる町であるがゆえに、道が複雑に曲がりくねっていて、方向感覚を失いやすいということ。地図の読めない人は注意してほしい。実は俺のことだ。
この広場からは5本くらいの道が放射状に出ていた。奥の坂もすごそうだ
最初に着いた Turistar Sur のバスターミナルから徒歩で中心部を目指していたのだが、気がつくと Estrella de Oro という別のバス会社のターミナルに漂着していた。これは例えて言うと、神宮前から徒歩でNHKホールを目指したのに、なぜか明治通りを通って渋谷駅に着いてしまった、というのに近い。我ながらどうやったらそんなことになるのかよくわからない。
しかし結果的に中心部へ辿り着けたのでよしとしよう。
クエルナバカでは各自が家の壁に好き勝手な色を塗っていて色とりどりの町並みになっていたが、ここタスコではほとんどの家が同じような色をしている。白い壁に茶色の瓦屋根。
中心部のでかい教会がランドマーク
昔ながらの風情ある街並みが見どころ。あとは、銀の採掘はもう行われていないものの、銀細工のアクセサリーショップが多いので、好きな人にはよいかもしれぬ。
中心部にて。アクセサリーショップとカフェ・レストランが交互に並ぶ
先ほどの教会の脇にあるものすごく急な坂を下ると市場に出る。途中に怖い土産物店を発見。
だいたい怖いのだが、右手前の鳥かごに入れられた男の人形が特に怖い。すぐ抜け出せそうなくらい檻の隙間があいているので一層怖い
タスケテクダサ〜イ
でも看板はかわいらしかった。後ろに花があるせいかもしれないが
これは!というインパクトの強い観光スポットはないが、路地裏散策のようなゆるい楽しみ方ができる場所だ。また、町の構造上、車がスピードを出せないので、期せずして歩行者に優しい町になっている。
ただし急な坂道にはくれぐれも注意していただきたい。危うく滑って転落しそうになった日本人観光客がいる。実は俺のことだ。
帰りは下り坂になるが、それはそれで危ない。ここは壁に手すりがついている






