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バラムク(遺跡)

旅行記を読んでくれている皆様ありがとうございます

カラクムル遺跡を出て再び車で1時間半ほど行くとBalamkú(バラムク)という遺跡に着く。


相変わらずカメラは壊れたままなのでソフトフォーカスで。メキシコのほとんどの遺跡にはこういった看板があるので写真に撮っておくと後で整理するとき便利です

このあたりは紀元前300年ごろから人が住み始めていたが、現在も残る遺跡の建造物が作られたのはだいたい紀元4世紀から8世紀にかけての時代、とのこと。バラムクというのは「ジャガーの神殿」という意味だそうで、(ぼくはマヤ語はさっぱりなのだけれど)そういえばbalamはジャガーという意味だったな、ということを思い出した。単語帳にマーカーで線を引いて赤い下敷きで隠しながら覚えるべき頻出単語であると思う。

発掘されている区画はカラクムルに比べるとだいぶ狭いので、1時間もあればめぼしい部分は見て回れる。


ゲートを入ってすぐの「南のグループ」というエリアにある神殿


登ってみる。周囲の木に比べて際立って高いわけではないので見晴らしはいまひとつ。レンズが破損しているカメラで撮ると春っぽく写ることに気づく

メインは「中央のグループ」と呼ばれる区画。南のグループから100mと書かれた標識が目に入る。バラムク遺跡にあるグループは北・中央・南の3つだけで、北は発掘が進んでおらず観光客が入れるような状況ではないのであっという間にゴールだ。


カラクムルがフルコースとすればバラムクはランチコースといった趣


古代のゲートが復元されている。角材で補強してあるのは現代の修復技術。古代マヤでは打製石器しかなかったので大きな木を切って材木に加工したりなんてことはできなかった

ここの見どころは神殿内部のレリーフ。メキシコの遺跡では登れる建造物はたくさんあっても中に入れる建造物はなかなかない。


この神殿内にレリーフがある

現世の人々が暮らす神殿の外の世界に対して、神殿の中は地下・死後の世界を象徴する意味があったとされている。というような聞きかじりも遺跡内の案内板に書いてあったもので、そもそもこの神殿の中に入れるということすらここに来るまでは知らなかった。係員の人が声をかけてくれなかったら、徒然草の仁和寺にある法師みたいに一番いいところをうっかりスルーしていたところだ。


死後の世界への案内人。「レリーフ見るの?」とカジュアルに声をかけてくれた

少しのことにも先達はあらまほしきことなり、と吉田兼好も言っていたけれど、この日記を読んだ人がバラムクに行ったときレリーフを忘れずに見てきてくれたらうれしい。


神殿内部。発掘用通路を補強しただけ、みたいなのを想像したが意外にしっかりしている


全体はこんな感じ。一部未修復の部分がある

このレリーフのモチーフは、日の出から日没までの1日のサイクルに王の一生をなぞらえたもの。太陽は朝に地下から空へと昇っていき、夜に再び地下に戻る、という当時のマヤ人の世界観と、王が地上に生まれてから死んで地下世界へ戻っていくまでの流れがこの中に表現されている。王の誕生は日の出だけでなく植物が地下から芽を出すイメージとも重なって豊穣のシンボルでもあるという。


下からなので見づらいが、カエルの口から地上へ向かって王が生まれ出るモチーフ。なんでカエル(案内板には「両生類」とだけ書いてある)なのかは知らないが、水と陸の両方に住む生き物には地上世界と地下世界の架け橋のようなイメージがあったのかもしれない

レリーフだけしか見どころがない、とも言えるような遺跡ではあるが、古代マヤの死生観にちょっとだけ触れることができるのは楽しい。たぶんバラムクを省いてカラクムルだけ行ってもらうとしてもタクシー代はそんなに変わらないと思うのでついでに行ってもらうのがよいと思う。


レリーフの神殿もいちおう登ることができるが、やはり高さがもうひとつ足りない感じ

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